碁が舞い、咲き、輝く
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書籍では理解しにくい囲碁の考え方や構想力について、映像で分かりわすく解説します。

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戦術と構想力(級位者の実戦を解説)


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アクセス

府中市 市民活動センター プラッツ
東京都府中市府宮町1-100
京王線 府中駅南口直結(徒歩1分) ル・シーニュ(LESIGNE)6階

プラッツプラッツ

連絡先(メールアドレス)

sakura@gobuzaki.jp

私書箱

183-0023   東京都府中市宮町 1-100 ル・シーニュ 5F 府中市 市民活動センター プラッツ C-004

代表


日本棋院 幽玄の間 七段

1967年生まれ(51歳)
東京都府中市在住
東京理科大学卒
シャープ、メリルリンチ日本証券、ITベンチャー企業を経る

5歳から囲碁を始める
小学1年生からプロ棋士に師事
全国高校囲碁選手権大会において、団体戦は全国3位、個人戦は全国ベスト16

2012年 1月
東京都府中市で囲碁インストラクターとしての活動を開始
2016年 4月
入門から初段を目指す囲碁講座  ごぶざき  を開講
2017年 4月
囲碁の楽しさを啓蒙する  囲碁普及振興会  を設立
2019年 1月
日本の伝統文化である囲碁を未来へ継承する  囲碁文化継承基金 を設立

囲碁指導歴 7年
授業回数 約1,000回


囲碁の楽しさを
啓蒙する

囲碁普及振興会

囲碁の楽しさを啓蒙し、継続できる環境を提供します。

日本の伝統文化である囲碁を未来へ継承することを目的に設立された団体です。
これから囲碁を始める入門者や、級位者が棋力向上を目指すためのコンテンツを製作しています。

あなたは「勝ちたいですか。」それとも「強くなりたいですか。」

はじめに

日頃から囲碁の普及に携わっていただいている方には深く敬意を表します。
先生それぞれに指導法は違いますが、日本の伝統文化である囲碁を未来へ伝承するために、並々ならぬ努力を重ねておられることは重々承知いたしております。
しかしながら、その指導法によって、生徒の囲碁人生は大きく左右されることになるのです。


初心者・級位者が碁会所の高段者に教わる問題点

碁会所にいる高段者は、どこに打ったら良いか「打つ手」を教える。
教科書が用意されたテクニック(詰碁や手筋)の授業であれば良いが、戦術の授業であれば、百害あって一利なし。
生徒の棋力に関係なく、教える人の価値観を押し付ける行為であり、生徒を混乱させるだけ。
教えている先生は、生徒に「勝つためにはどこに打ったら良いか」を提示しているつもりだろうが、そもそも「勝つ打ち方」など存在しない。
「勝つ打ち方」を覚えると、一時的には勝ちやすくなるが、長期的な視点で見ると上達がストップする。
なぜなら「勝つ打ち方」と「我流」は同じことだからである。


初心者・級位者に何を教えるべきか

私は、生徒一人ひとりの棋力を分析し、その人の長所と短所を正確に把握している。
「戦術」「テクニック」「大局観」について、それぞれ査定(棋力分析)を行い、生徒に「戦術は○級」「テクニックは○級」「大局観は○級」であることを提示する。
そして、何をどうすれば評価が上がるのか、「戦術」「テクニック」「大局観」について、それぞれ具体的な課題と目標と勉強法を提示する。

私の授業では、どこに打ったら良いか「打つ手」を教えたりはしない。
あくまで、その人(生徒)に合った「考え方」を教える。
教科書に書いてあることであっても、生徒の棋力によっては、教えてはいけないことがある。
たとえ「正しい」ことであっても、生徒が「正しいことを正しい」と理解できるようになるまでは、教えてはいけない。
なぜなら、我流の道へ踏み出すきっかけを与えることになるからである。
初心者・級位者に囲碁を教える時は、できる限り碁盤を単純化しなければならない。

囲碁を始めた方が上達すると、面白さがわかるようになり、勝ちたいという意識が強くなる。
でも、指導者は「勝つ打ち方」を教えてはいけない。
あくまでも「上達する打ち方」を教え続けなければならない。
なぜなら「勝つ打ち方」などそもそも存在しないのであって、「勝つ打ち方」=「我流」だからである。
じゃあ、「勝つ打ち方」を学ばずして勝つためにはどうしたら良いか。


勝つためにはどうしたら良いか

「勝つ打ち方」をとがめる術を学べば良い。
ただし、完璧にとがめるには六段以上の棋力が必要である。
でも「カタチ(形)」を意識するだけでも実戦で役に立つ。
とりあえず威嚇するぐらいのことはできる。
10級程度の方であっても、実戦では、あまりあと先を考えずに「カタチ(形)」を意識して打ったらいい。
結果は二の次。

実戦では「勝とう勝とう」と思わずに「相手に自由に打たせてあげよう」というおおらかな気持ちを持って臨みたい。
相手の「勝ちたい」という心理を逆手に取って、自分は「カタチ(形)」で勝負する。
つまり、とがめれば良いだけの話。
勝つために必死に「モガク」のではなく、「カタチ(形)」を覚えれば、自然と勝てるようになる。

具体的には「戦術でとがめる方法」と「テクニックでとがめる方法」がある。
どちらの方法も、相手の「カタチ(形)」の不備を突く、または、相手の「カタチ(形)」を崩すこと。
「カタチ(形)」の急所さえ見えれば、一撃(1手目)は誰でも打てる。
まれに、一撃で効果が期待できることもあるが、多くの場合は、その後(2手目以降)の打ち方が問われる。


鴻鵠の志を持って

囲碁が強くなりたいのなら、自分の意思を強く持つこと。
正解は誰にもわからない。
往々にして、みんな遠回りをして、モガキながら強くなる。
ただし、目先の勝ちにこだわる人は強くなれない。
いかに、将来的な大きな目標を持てるか。

私の教室は「5級」を目指すことが目標であり、私に「5級」と認定されれば、めでたく卒業となる。
人間社会で言えば、中学校を卒業したイメージ。
やっと義務教育を終えて、どうにかこうにか囲碁の体を成すまでに上達できたというレベル。
「ようやくスタート地点に立った」と思ってほしい。
そもそも「5級」になれなければ「趣味の世界」で囲碁を楽しむという選択肢すらない。
なぜなら、打ってくれる相手がいないから。
もっと具体的なイメージで「5級」を説明すると、
・アマ高段者に対して置碁で真剣勝負ができる。
・碁会所に行くと(それなりの棋力なので)歓迎される。
・囲碁大会に出場する機会が増える。
・初心者を指導する立場になれる。
つまり「5級」になれなければ、深奥幽玄の趣きを感じることができない。
さらに「初段」になって初めて、まわりの人から「碁打ち」として認められる。
だから、碁を始めた人はみんな「初段」を目指す。
でも、5級に到達した人であっても「初段」になれるのは、せいぜい10〜20人に1人ぐらい。
私が今まで見てきた、なんとなくの数字だけど。
それだけ狭き門だということ。
厳しいことを言うようだけど「5級」になるまでは「勝つこと」を考えてはいけない。
そもそも、スタート地点にまだ立っていないのだから。
碁を打つときは「勝ち負け」ではなく「碁の内容」にこだわること。
「勝つこと」を考えると上達しない。
だから、強くなりたいのなら、碁会所で習ってはいけない。
対局相手の言うことも、高段者の言うことも聞いてはいけない。
碁会所にいる人は、みんな「勝つ方法」を教えるから。
「勝つ方法」=「我流」であることを肝に銘じてほしい。

私の授業は必ずビデオで撮影し、生徒は自分が受けた授業を何度も見直すことができる。
私が「戦術」の授業で話をしていることは「5級」になるための授業ではない。
「六段の考え方」をわかりやすく教えている。
だから生徒には、授業のビデオを何回も見るようにアドバイスする。
私が授業でしゃべっている一言一言を暗記するまで、ビデオを見続けてほしい。
「戦術」について言えば「六段の考え方」を学ぶことが、一番の上達法である。
「勝つ方法(我流)」は一切教えない。
確かに「我流」は時として「武器」となり「勝つ手段」となるが、決して「美しいカタチ(形)」ではない。
囲碁用語を使えば「我流」のことを「スジワル(筋悪)(筋が悪い)」と言う。
「勝つためには手段を選ばず」といったイメージであって、時と場合によっては「最善の策」になるかもしれない。
でも、少なくとも「5級」になるまでは「石のカタチ(形)の美しさ」だけを追求しなければ「初段」への道は開けない。
もっと言えば「石のカタチ(形)の美しさ」をあきらめて「我流(勝つ手段)=スジワル(筋悪)」の誘惑に負けた時、その人の棋力はストップする。

生徒が碁のおもしろさを理解し始めたら、指導者としてこれほどうれしいことはない。
しかし、同時に、生徒の「勝ちたい」という気持ちを、どうやってコントロールするか、指導者としての資質が問われる。
私は生徒に常々「碁を一生続けてほしい」と声をかける。
でも、その真意が生徒に伝わる日は、おそらく10年先、20年先になるのかもしれない。


囲碁の品位と礼儀作法(対局マナー)

棋道の精神

日本古来から囲碁の礼儀作法は厳しく律され、和の精神を重んじる立ち振る舞いが求められてきました。
もし、礼儀に背く行為があれば、最悪の場合、打ち首になった時代もありました。
今でも碁盤の裏側に「血溜まり」があるのはその名残りです。
今日では、囲碁が国際的な芸術として親しまれるようになり、礼儀作法は対局マナーと言われるようになりました。
アマチュアの礼儀作法(対局マナー)について、私が実際に教わったことや学んだことをまとめました。
実際の対局において礼儀作法を完璧に守ることは難しいですが、これから囲碁を始める方に少しでも日本の棋道の精神を感じ取っていただければ幸いです。

対局者の礼儀作法

勝負に対する姿勢

対局相手に敬意を表し、どんなときでも真剣に打ちましょう。
勝負に固執し過ぎてはいけませんが、全身全霊を捧げる気持ちで戦いましょう。

道具への感謝

碁盤は神聖な舞台です。 碁盤、碁石、碁笥は常日頃から感謝の気持ちを込め丁寧に扱いましょう。

対局前の礼儀作法

対局マナー

碁会所に上座、下座が明らかな場合は、年長者に上座を譲りましょう。

自分の棋力は正確に申告しましょう。
例えば「地元の○○囲碁大会で○段(級)で出場し○勝○敗でした。」と具体的に説明しましょう。

対局者双方が碁盤の前に着席したら「お願いします」と言って一礼します。

ニギリがない場合は、碁笥を碁盤から降ろした後、もう一度「お願いします」と言って対局を開始します。

置碁の場合は、碁笥を碁盤から降ろした後、下手があらかじめ実力差に応じて決められた数の黒石を盤上に置いてから、もう一度「お願いします」と言って対局を開始します。

手合割が互先の場合は、年少者が黒石の碁笥を碁盤から降ろし、年長者に「握ってください」と声をかけます。
年長者が碁盤から白石の碁笥を降ろし、碁盤の上で白石を握ったら、年少者は黒石を1個または2個盤上に置き「奇数先」または「偶数先」と言います。
年長者が盤上で握った白石の数を数え、どちらが先番かを決めます。
ニギリで使った碁石は碁笥に片付け、碁笥にふたをします。
ニギリの結果、白石と黒石が逆になった場合は、白石と黒石を交換します。
もう一度「お願いします」と言って対局を開始します。

尚、下手は上手に感謝の気持ちと尊敬の念を持って接し、上手は謙虚な立ち振る舞いを心がけましょう。

対局中の礼儀作法

対局マナー

対局相手や観戦者に話しかけてはいけません。沈黙を守るように心掛けましょう。
対局相手を惑わしたり、不愉快にさせたり、威圧してはいけません。
対局相手の思考を故意に邪魔をしてはいけません。

畳の間で対局するときは正座の姿勢を保ちましょう。
どうしても正座を崩してあぐらをかく場合は、対局相手に「失礼します」と断ってからにしましょう。

テーブルとイスで対局するときは、テーブルの上に腕を乗せない、背もたれには寄りかからない、足を組まない、両足を広げすぎない、イスの上であぐらをかかないようにしましょう。

着手する場所が決まるまで、碁笥の中の碁石に触れてはいけません。
碁笥の中の碁石をかき混ぜて故意に石音を立ててはいけません。
また、碁石で碁盤の側面をたたいてはいけません。

碁笥の中の碁石を握ったら、一息に打ち下ろします。途中で躊躇してはいけません。
打つ動作はしなやかであること。

碁石を持った手を盤上に出した後、盤面に碁石を置かずに手を引っ込めた場合は、対局相手に「失礼しました」とお詫びしましょう。

着手は碁盤の目の交点に正しく碁石を置きましょう。
碁盤に置かれた碁石からは、すみやかに指を離しましょう。
碁石に指が付いた状態で迷ってはいけません。
待ったする、しない以前に、品位を欠く行為です。

碁盤に置かれた碁石を故意に動かしてはいけません。
故意に動かした場合は反則負けとなります。
着手した直後に盤上から碁石を取ることを「待った」と言います。
「待った」は反則行為です。

碁盤に置かれた碁石を誤って動かした場合は対局相手にお詫びした上で、対局相手と協力して原状復帰させなければなりません。

互先及び定先において第一着を隅に打つ場合は、右上に打つのが作法です。

アゲハマは碁笥のふたを裏返して乗せ、対局相手に良く見える位置に置かなければなりません。

あからさまに対局相手のミスを狙ってはいけません。

対局時間を意図的に延ばしてはいけません。

着手する前に考えることは良い習慣ですが、ノータイムで打つべきところまで時間を使ってはいけません。

手合い時計の位置は後手番が決める権利を持っています。
手合い時計のボタンは碁盤に碁石を置いた手(打った手)で静かに押しましょう。
抜くべき石がある場合、相手の石を全て取り上げてからでないと手合い時計のボタンを押してはいけません。

扇子をパチパチ鳴らすことは対局相手の思考を故意に妨げる目的でなければ許されますが、プロの対局でも扇子の音がトラブルになったケースがあるので注意が必要です。

タバコを吸う場合は、対局相手に許可をいただいてからにしましょう。
喫煙中は煙を吹きかけたりして、対局相手の思考を妨害してはいけません。
対局相手がタバコの煙に不快感を示したら、すぐにやめましょう。
タバコの煙を碁盤や碁石、碁笥に吹きかけてはいけません。

対局中に飲食をする場合、お茶、コーヒー、ジュース、おやつ、デザートであれば構いませんが、おにぎりやパンを食べるときは「失礼します」と断ってからにしましょう。
ただし、油が付着した手で碁盤や碁石、碁笥に触れるのは厳禁です。

途中で席を外す場合は、対局相手に退席理由を告げてから立ち上がりましょう。
中座した後、戻ってきて着席したときは会釈をしましょう。

終局時の礼儀作法

対局マナー

形勢が明らかに不利で逆転の余地がないと自らが判断したら、潔く投了しましょう。
投了するときは「負けました」とか「ありません」「参りました」と言って頭を下げます。

対局相手が「終わりましね」と問いかけてきたとき、応える義務はありません。
終局するときは「パス」と言って明確に着手放棄する意思を対局相手に伝えましょう。
対局者がお互いに「終わりましね」と言って終局しても良いのですが、ダメを詰めている時に手が生じてトラブルになる可能性があります。
両対局者が「終わりましね」と言って終局した場合、手が生じる前に対局相手に手入れを促さなければなりません。

ダメを詰める段階まで打ち進めたら、たとえ負けに気づいたとしても投了してはいけません。
終局まで打って整地しましょう。
整地して大差で負けていた場合は「(投了するタイミングが分からず)失礼しました」とお詫びしましょう。

ダメ詰めを終え、対局相手と終局を確認しあったら、盤上を見渡し、対局相手の死に石を取り上げます。
決して自分の死に石を取り上げてはいけません。
対局相手が自分の死に石に気付かず石が盤上に残っている場合は、対局相手に自分の死に石を指差して「取り上げてください」と言いましょう。

整地は素早く行いましょう。
白石と黒石を入れ替えたり、白地と黒地の境界にある石を取ったりすることは必要最小限にとどめましょう。
不正を疑われてしまう行為は絶対に避けましょう。

対局後の礼儀作法

対局マナー

勝っても負けても対局相手の健闘を称えましょう。

盤上の碁石をすべて碁笥に片付け、ふたをして、碁盤の上に乗せた後、感謝の気持ちを込めて「ありがとうございました」と対局終了の挨拶をしましょう。

対局終了の挨拶をした後に初手から並べて検討を始めるときは、改めて「お願いします」と一礼します。
検討を終了するときは「ありがとうございました」とお礼を言いましょう。


観戦者の礼儀作法

対局中の礼儀作法

他の観戦者と会話をしてはいけません。

対局者に話しかけたり、助言や叱責をしてはいけません。

対局者の失着を笑ったり、舌打ちをしたり、声を発したり、顔の表情を変えたり、ジェスチャーをしたりして、対局者を惑わしたり、不愉快にさせたり、威圧してはいけません。

対局者の思考を故意に邪魔をしてはいけません。

対局者に形勢の優劣を教えたり、整地を手伝ったりしてはいけません。

一方の対局者をあからさまに応援するのはやめましょう。

対局後の礼儀作法

敗者をいたわる立ち振る舞いを心がけましょう。

検討時に対局者以外の者が口を出す場合は「よろしいですか」とか「失礼します」「お疲れさまでした」と声をかけてから検討に参加するようにしましょう。
検討を終了するときは「ありがとうございました」とお礼を言いましょう。


附記

水清ければ魚棲まず。礼儀作法に固執し過ぎると、人に親しまれず孤立してしまうかも知れません。
礼儀作法とはあくまで己の規範であり、人に強要するものではありません。